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寺尾 拓巳 (てらおたくみ)
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酸熱トリートメントは間違いなく、素敵な施術ではありますが、最近、正しい使用方法が行われず、髪が傷んだ、髪質改善のためにしたけど施術前より髪が傷んだ、などといった声が聞こえてくるようになりました!
■酸熱トリートメントとは?
簡単に言うと、今までの縮毛矯正でもなく、コーティング系のトリートメントでもなく最先端の毛髪再整です!
Lafで現在取り扱っている薬剤はグリオキシル酸という酸を使って髪の毛の中から歪みをなおしていく施術のものです。
髪の毛は死滅細胞でできているため、今まで一度ダメージすると元には戻りませんでした。
その負ってしまったダメージに関しては、トリートメントでコーティングするか、またはカットで切り落としてしまうか、どちらかでしたが、髪質改善 酸熱トリートメントはコーティングでも切り落とすでもなく、髪の毛の繊維を細胞レベルまで入って、一列に並べて歪みをとってくれます!
よって、歪みがなくなり、髪が整い、綺麗になります。
■危険!酸熱トリートメントの失敗例と原因
酸熱トリートメントが失敗した状態とはどのような状態のことなのか?
実際に3種類に分けて説明したいと思います!
●パターン1 まとまりが悪い
こちらは癖が思ったより伸びなくて、まとまりが悪いまま施術を終えてしまった状態です。
グリオキシルさんは約200℃~220℃あたりで最も反応すると言われています。
施術工程の中でアイロンを通す時の温度が180度あたりだとこういった状態になりやすいと言われています。
●パターン2 ベタつく
こちらは薬剤かトリートメントを流しきれずに施術を終えてしまった場合が考えられます。
酸熱トリートメント自体、しっとりする内部補修のトリートメントとは違い、中に柱のようなものを作り毛髪を強化するトリートメントなので、そこに保湿を求めてトリートメントを多くつけすぎた、もしくは最後のお流しが甘かった可能性が高いです。
トリートメントは基本的にしっかりと流しきることをオススメします。
●パターン3 髪が硬くなる
最近特に「髪が硬くなってしまった」といったご相談をよくいただきます。
こちらは毛髪判断ができておらず水素トリートメント(酸性のトリートメント)を重ねすぎたことが原因です
◆pH値とは?
pH(ペーハー)とは、ある水溶液がアルカリ性か、中性か、酸性かを具体的な数値で表したものです。
pH値は1から14まであり、7の場合を中性とよび、これよりも大きい数字の場合をアルカリせ性、逆に小さい場合を酸性とよびます。
身近なものだと、例えば石鹸水はpH12くらいの強アルカリ性を示し、レモン水の場合は、pH2くらいで強酸性を示します。
◆髪の等電点
健康な毛髪の場合は、pH4.5~5.5くらいの弱酸性を示しこの領域が最も安定な状態になり、毛髪の等電点と言います。
等電点の範囲で、毛髪は最もタンパク質の結合が強くなり、それ以外の範囲では不安定になります。
ペーハー値が非常に重要なんです!
パーマ剤やカラー剤はアルカリ性のため、施術後に毛髪はアルカリに傾いていることがほとんどです。
毛髪はアルカリ性よりも酸性に対して耐性があります。ただ、酸性に傾きすぎると、毛髪は収斂してしまい、硬くなってしまう傾向にあります。
●パターン4 髪がちりついたようになる
■失敗別、失敗した酸熱トリートメントの治し方
■酸熱トリートメント後にまとまりが悪い場合の対処法
根元の癖が伸びきっていないことが原因と思われます。
酸熱トリートメントでは、癖を徐々にストレートにしていくことは可能ですが、1度の施術では難しいです。
縮毛矯正が整形なら、酸熱トリートメントが整体のイメージですね。
■酸熱トリートメント後にベタつく場合の対処法
お家でシャンプーしてもベタつきが取れない場合はクレンジング用のシャンプーで数回シャンプーしてみてください。
オススメはハホニコさんのゼロチャージシャンプーです!
■酸熱トリートメント後に髪が硬くなった場合の対処法
<対処法>
STEP1 pH値を正常に戻す
まず、STEP1としてはpH値を髪の等電点である弱酸性に戻す必要があります!
ただ、普通に生活をしていても徐々に戻ってはきますが、水素トリートメントを重ねた髪は等電点に戻るのに時間を要します。
アルカリ水溶液とはアルカリの粉末を独自の濃度で希釈した弱アルカリの水溶液です。
髪の状態に合わせて、濃度を調節し、pH値を決めています。
こちらを髪に揉みこむことで、酸性に傾きすぎた毛髪を等電点付近まで戻していきます。
STEP2 内部に脂質、栄養素を入れる
pH値を戻した次は、髪を柔らかくするために内部に脂質を入れる必要があります。
STEP3 pH値を見ながら経過観察 定期的に脂質を入れる
上記のSTEP1、2を繰り返しながら、経過を観察します。
髪の状態によっては1度で回復する場合もありますが、酸性に傾きすぎている髪は1度では難しい場合もあるので、その都度、お客様には次回はいつぐらいに行なった方が良いか?をお伝えしています。
■酸熱トリートメント後に髪がちりついたようになった場合の対処法
髪にとっての急激な変化は全てダメージの元になると思ってください!
髪の状態をすぐに直したい方はLINEにてご予約ください↓
■酸熱トリートメントの失敗からの復活症例
実際のお客様の施術を写真で紹介したいと思います。
Before
サイエンスアクアにより髪が硬くなり、なかったはずのくせ、毛先のちりつきによりまとまりが悪くなってしまったお客様です。
After
Before
こちらはちりつきがひどくまとまるどころではない状態になっています。
ここまでの状態になると、毛先も少しカットさせていただく必要があります。
After
■酸熱トリートメントの取り扱い説明
⑴酸熱トリートメントに合う髪質か?毛髪診断
例えば、髪が太く、硬く、癖が強いお客様が、ストレートな髪質を希望された場合、酸熱トリートメントでも回数を重ねることでストレートにすることは可能ですが、縮毛矯正やストレートパーマであれば1回で希望に近づけることが可能です。
また、乾燥が気になり、保湿力を求めるお客様には、酸熱トリートメントよりも通常の内部補修のトリートメントの方が効果が得られるかもしれません。
ただ、内部補修をしても保湿をキープできないほど痛んでいる髪質の方には酸熱トリートメントを1度施術して、ベースを整えてから、内部補修トリートメントを行なった方がより効果が得られるかもしれません。
⑵薬剤濃度を調節して
酸熱トリートメントの薬剤にはそれぞれ濃度があります。
この濃度を髪質に合わせて設定しないと髪がか収斂してしまう原因となってしまいます!
初めて酸熱トリートメントをする場合は濃度が低い薬剤設定から初めて、3、4回目で最も濃度を高く(高すぎないくらいに設定してください)、5回目以降は経過を見て、低い濃度で継続できると良いと思います。
⑶頻度を守って
酸熱トリートメントは頻度がとても重要です!
僕が考える酸熱トリートメントの最適な頻度、回数は
6ヶ月(半年)で酸熱トリートメント4回、内部補修トリートメントを2回
です!
最初に酸熱トリートメントを1ヶ月半の中で2回行います。
その半月後、内部補修トリートメントを1度、行います。
その1ヶ月後に酸熱トリートメント
その1ヶ月後に内部補修トリートメント
その1ヶ月後に酸熱トリートメント
を行なってください!
酸熱トリートメントは非常に優秀な施術ですが、内部補修トリートメントと使い分け、髪の内部を整えることと、髪を保湿することを順に行うことで格段に効果を発揮します!
■髪質は十人十色!最適な施術を!
これは、経験がある美容師にしかできません!
いいものだからたくさんやろう!ではなく
いいものも使いよう、目的に合わせた施術を選択しよう!が正しいです!
本当に、毛髪判断が大事です!
また、それに合わせた施術ももちろんですし、お客様自身のお家でのケアも大事です!
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